川西市 ゴミ袋有料化への布石
ご存じでしたか?
兵庫県川西市の越田市長は、令和8年1月からゴミ増税(ゴミ袋有料化)の導入を目指して調整中です。
というか、もう既に「やる」って決め込んでいます。
今年、令和6年12月を目途に法案化を進め、令和6年12月の議会にかける予定となっています。
”主”(投稿者、つまり私)は川西市在住なので、川西市を主語にしていますが、既にゴミ増税されている自治体にお住まいの方や、まだ導入されていない自治体の方にも、参考までに見ていただけると嬉しいです。
ゴミ袋有料化とは、ゴミ排出に関して課税する制度で、『一般家庭ごみに対して、手数料と称して「課税」し「徴収」すること』を言います。
他の言い方としては、「一般廃棄物処理有料化」「家庭ごみ処理有料化」「自治体指定ごみ袋の有料化」などと言われています。
「税を上乗せした自治体指定のゴミ袋しか、ゴミ回収をしませんよ」という制度です。
ゴミ袋有料化は、単なる増税で、新たな間接税の制度化ということなんですが、
『知らないうちに議会で成立していて、決まってから「有料化になるそうだよ」と誰かに教えられ、グチのひとつは言うものの、しばらくすると慣れてしまう税制』
として有名です。
ゴミ行政というのは、市民全員が受益者となる市民サービスですから、本当に市民のためになるのかどうかよく検討して進めていく必要があります。
ところが、最初から結論ありきで決めつけてしまっているので、「ゴミ袋有料化」が、ほんとうは、環境にも悪い、新たな間接税の導入(Link)なんだということを理解しないまま、的外れな行政施策を取り入れようとしています。
ごみ袋有料化の制度は、このまま「しれーっ」と反対意見をスルーしながら、首長と賛成派議員の出来レースで決定してしまうのが、ほかの自治体(浜松市など)においても常套手段となっています。
そして、最後に決まってこう言います。
「説明責任は、十分に果たしました!」
もちろん、住民説明会というのはおこなわれていますが、忙しい現役世代のわたしたちが、いちいち自治体の情報にアンテナをはっていられるわけではありませんし、ごみやリサイクルの知識が無い一般の方々相手なら、環境問題を盾にして丸め込むのは簡単です。
人によっては、
「前に住んでいた自治体でも指定ゴミ袋だったから」という理由から、あまり重要に考えていない(⇐税金のカモ体質になっている?)場合もあります。
大人が「ぼ~っ」としている間に決められて、そのしわ寄せで子供たちが割を食うんですよっ!
ゴミ税とゴミの排出量は無関係
別のコラム(Link)でも説明していますが、川西市民が出す一人当たりのゴミの量は年々減少しています。
ゴミ税をかけていないのに、どうしてゴミが減っているのでしょう?
答えは簡単です。
ゴミが減る理由はもっと別のところにある(Link)からです。
今は既にかなりのゴミ減量が実現できている状態なのです。
ここから、さらにゴミを減らすのは、生活レベルを下げるぐらいしか減量する方法はありません。⇒もうムリ・・川西市のごみ減量化(Link)
今までにゴミ税を導入した自治体の多くで、この相関性の低さは証明されています。
⇒【ごみ有料化】大きな意味をなさなかった -長田 たくや川西市議-(Link)
プラごみ分別が進んだから、ゴミが減ったという人がいますが、プラごみ分別は数あるリサイクル方法のなかでも環境負荷が高く、資源もより多く消費します。もちろん税金もその分多く必要になります。⇒プラ分別は環境に『悪い』という常識(Link)
ゴミ税導入後、ゴミの量が5%以上増えた自治体は全体の24%を占め、不法投棄は29.6%の自治体で増加しているというデータ(「ごみ有料化」著:山谷修作)もあります。
ゴミ税を導入した最初の1年はインパクトがあるので、瞬間的にゴミ減量率(%)が高くなるかもしれません。しかしすぐにリバウンドします。ムリな減量は肉体的にも精神衛生上も良くありません。ダイエットと同じです。
ゴミを今以上に減らすというのは、今よりも貧相な生活をする(Link)ということになりますから『持続できない』んです。
ゴミ税は生活者に対する懲罰です。
行政側はお抱えの御用学者を連れてきて、「どうしてゴミ増税が必要なのか」を説明します。
「ゴミ袋に課税(有料化)するとゴミが減りますから、 未来の子供たちの環境のために有料化してゴミを減らすべきなんです」
「ごみに関するお困りごとを、このゴミ袋有料化で解決できるかもしれません」
どれもこれも何の根拠もないことなんですが、専門家にこんなふうに言われると、なんとなく「そうだね」と思ってしまったり、「そういわれると、反対しにくいな」って、誰だって思ってしまいますよね。
「未来の子供たちのため」と言いますが、未来に残るのは『ゴミ税』という制度だけです。
彼らは単に財源という名のお小遣いが欲しいだけです。
なぜなら、ゴミ税とゴミの量の相関は極めて低く、そのうえサステナブルなものでもありません。
さらに、「プラごみの分別を進めたい」とか言っていますが、プラごみ分別は、CO2排出量が増え、財源も圧迫する最悪の制度(Link)です。
さらに、プラ分別は財源負担を加速させます。
リサイクルコストが逆ザヤだからです。
皆さんも、「環境負荷を軽減させたい」、「資源を節約するべきだ」あるいは「税負担をこれ以上増やすべきではない」あるいは、「無駄遣いはやめて、もっと行政サービスを充実させてほしい」と思うのでしたら、プラ分別はやめていただいて、プラは普通ゴミと一緒に混ぜて出してください。
理由は最悪の制度(Link)を見てもらえればご理解いただけると思います。
私は「ゴミをどんどん出す社会を目指せ」なんて言う気はさらさらありません。
ゴミというものは排泄と同じく、普通に生きていれば必ず出すものです。
そして、排泄と同じく、必要以上に出ることはありません。
無理やりゴミを増やすことなんてできませんから。
「一般家庭ゴミ削減 ⇒ 温暖化軽減」なんて、その理屈は強引でムリがあります。誰かに刷り込まれた根拠のないイメージなのだと思います。
なぜなら、ちゃんと調べる前は私もそう思っていたからです。
そして、すでにゴミの減量化の対策は、それぞれのご家庭で最大限できている状態です。
これ以上ゴミを減らそうとすると、健全な生活をおくることができなくなります。
そもそも一般家庭ごみ自体から出るCO2は、カーボンニュートラルの観点から、環境負荷の理由には含まれません。
温暖化の原因として言われているのは、ゴミ焼却時に使う燃料のCO2です。
ところがここにも矛盾があります。
良く燃えるプラを分別しているせいで、燃料を余計に多く投入しなければなりません。もちろんCO2排出も増えています。
この日本においては、ご家庭の一般ごみを普通に出しても、将来への悪影響も全然ありません。
ちゃんとゴミ処理場で高温焼却して、その焼却灰までも再利用されていますから。
もし温暖化低減のために少しでもCO2削減が必要だと『本当に』思うのでしたら、まず、プラごみ分別リサイクルをやめるべきです。
私はこのことを知ってからプラごみ分別をやめましたが、習慣になっていることを変えるのは、最初は少し気持ちが悪いものでした。
常識を疑って、事実を調べなおしてみるのも時には必要だと思います。
環境のことを大切に思うならなおさらです。
「家庭ごみ」は「生命活動の結果」
なかには、どんな事実を目にしても「家庭ゴミ削減⇒温暖化軽減」「プラごみ分別リサイクル⇒地球環境保全」という催眠(洗脳)から逃れられない人がいます。
こういった凝り固まった方々に、「本当の環境保全とはなにか」を伝えるのはムリなんですが・・・
もし、そこまでCO2排出を気にされる方がいるなら、
『1日に合計1時間(起きている間、1時間につき5分)ほど息を止めてみる』
というのはどうでしょう。
人類全員でやれば、約4%のCO2排出削減になります。
排泄についても、メタンガス(CO2の28倍の温室効果)が排出されますので、こっちの方も制限してください。
極論を言っていますか?
しかし、
ゴミは、人が生きているだけで出る、「呼吸」や「排せつ」と同じ「人間の営み」です。
生きていれば全員が、ゴミも、CO2も、メタンガスも排出しますよね。
家庭ごみの排出というのは、呼吸や排せつと同じ「生命活動の結果」です。
普通ごみの処理という行政サービスは、市民全員が受益者であり、かつ、それが市民の生命活動と切り離すことができないものです。
ごみ行政は「生活者全員に対して行う行政サービス」として、汚水や下水と同様に「もっとも基本的な一般財源(市民税)を使っておこなわれるのが正しい」税制の在り方です。
それが正しいやり方だから、私たちの親や祖父母たちは今までそうしてきたんです。
そして、今後もそうあるべきです。
ゴミ袋有料化なんて言語道断、見当違いの税制です😠
子供たちに『税負担が増えすぎた社会』を残してはいけません。
私たちは、そんなに無節操にゴミを出していますか?
あなたは、そんなに際限なくゴミを出しているのでしょうか?
いいえ、そんなことは無いはずです。
だったらどうして、越田市長は市民に対して、このような『懲罰的な税制』を導入しようとするのでしょうか?
『税負担が増える』=『市民が貧しくなる』
・・・実は、ゴミ袋有料化とは、
『行政予算を別立てで確保するための増税スキーム』です。
環境やゴミのことなんて、増税のためのただの口実です。そもそもゴミ排出量は減ってきているんですから。
ゴミ増税を導入して間接税をとることができれば、その分だけ財源が増えるということになります。
その増えた分はどうなると思いますか?
それは、多くの市民の生活の根本に必要な公益事業に使われるのではなく、公益性のより低い、または、ある特定の人々や地域を対象としたような狭い分野へ、利権とともに配分されることになります。
もちろんゴミ行政に関連したことに限定した(特定財源)として予算付けすることもできますが、今現在、もう十分に整備されているゴミ行政に対して過度な予算付けをしても、それはムダな出費でしかありません。そして○○委員会や▲▲理事会などが出来上がり、公金ぶら下がり企業が増え、新たな利権が増え、さらなる予算歳出先を作っていくことになります。
一度、新たな間接税制度ができてしまえば、子供たちは否応なしにその負担を背負い続けなければなりません。
行政は、このゴミ税を導入するために、いろいろな妥協案を出してくると思います。
例えば、
『子育て世代・住民税非課税世代へのゴミ袋支給』とか、
『ゴミ処理券の一定数無料配布』
『基金設立。特定財源化』
『一部地域の戸別収集』などなど、
「それならいいかも?」と思うような提案をしてきます。
でもよく考えてみてください。
100円払って30円しかもらえないような制度で喜んでいてどうするんですか?
あなたが補助や支給品をもらうことで、支払った以上の得をしているとしたら、別の人が多く(行政手数料を上乗せした費用を)負担しているということです。それって、隣人への思いやりに欠けてはいませんか?
たとえどんな理由があっても、そしてどんな妥協案が提示されたとしても、
ごみ増税(有料化)は将来への負の遺産
でしかありません。
ゴミ行政で問題があるなら、まずは「プラごみ分別リサイクル」をやめて、その財源を使うべきです。⇐『プラ分別は環境に『悪い』という常識(Link)』
一度作ってしまった税制は、あとになって「やっぱり、なくしましょう」とは、決してなりません。
ごみ袋代が徐々に値上げされていき、新たな歳出先と利権構造がどんどん増えていくことになります。
消費税と同じです。
岐阜市(Link)では、2014年にゴミ袋有料化の話が持ち上がった時に、市民の請願や積極的な活動によって、これを廃案にしました。
未来の子供たち世代のためにも、
この間接税の導入を許してはいけません。
それは、今を生きる大人の責任です。
『越田市長、ゴミ袋有料化はやめてください』キャンペーン
私は子供から「大人なんだから、ちゃんと行動してゴミ増税をやめさせてっ!」と喝を入れられています。
このホームページの目的は、
税金地獄から未来の子供たちを守るため、ゴミ増税の本質や川西市のゴミ行政の現状などを含め、そしてゴミ増税に反対するためのちょっとした行動について、市民の皆さんへの理解と行動の輪を広げ、越田市長に法案提出を思いとどまっていただくことを目指して立ち上げました。
ごみ行政の現状や、ゴミ袋有料化(ゴミ税)の本質などを少しだけでも理解していただければ嬉しいです。
そしてまた、増税反対(ゴミ袋有料化反対)に賛同していただける仲間を募っています。何人かご協力いただける仲間とのつながりもできつつあります。
でも、皆さんには、私のようにゴリゴリにヤル気を出していただく必要はありません。応援コメントは励みになりますが、ムリに私への連絡をお願いするものでもありません。
市政に声をあげていただけるだけで結構です。
市の提案窓口にメールしたり、越田市長へX(twitter)で反対意見のコメントをしたり、市役所や市議会議員の方々へ、メールや電話での要望伝達を「継続的に」おこなうことに協力してください。
私一人だけがいくら声を荒げても、しょせんはタダの1票(夫婦で2票)にすぎません。
越田市長や賛成派議員の皆さまには、相手にもされません
だけど、みなさんが、ちょっぴり時間の空いた時にでも行政に意見を伝えてもらえれば、市民が行政を動かすことにつながります。
市政は市民のためにあります。
みなさん、よろしくお願いします